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2010-03-13

福島へ・3 西田記念館~こけしと展示

こんにちは。
また随分日にちがたってしまいました・・・
コメントをいただいたり、励ましていただいたり
とってもうれしくなりました。
拙い文章を読んでくださって、なかなか更新されないのに読みに来てくださったたくさんの方々に
心よりお礼申し上げます。
これからもどうぞどうぞ、よろしくお願い致します。


さて

2月21日。土湯温泉街を出たわたしたち。
国道115号線を福島駅の方に山を下る形で降りていくとセブンイレブンがあり
その角を曲がって山沿いを進んだところに、「アンナガーデン」という一角があります。
チャペル、イタリアンレストラン、西洋骨董や和の器などの様々な施設・お店が集まる小じゃれた場所なのですが(実は他の施設に行ったことはありません^^;;)
そのほぼ中央に「原郷のこけし群 西田記念館」はあります。
とてもすっきり締まった品のある建物の中に、こけしが展示されています。
外から見える入り口には、巨大こけしもお出迎えしてくれます。

原郷のこけし群 西田記念館

今回の展示はこんな感じ↓

今回の展示内容

受付では、いつも感じのよい女性の方々がお迎えしてくださいます。
受付を背に、いざ展示へ。
ずらっと並んだ福島のこけしを眺めつつ、室内に入ると、暗めの広い室内の壁沿いには、静かにこけしたちが並んでいます。

この西田記念館は、展示方法、いわゆる「見せ方」がとても丁寧だと思います。
いつもいいなぁと思うのは、鏡を使って、胴裏の模様や、胴底に描かれた足、などを見せてくれているところ。
ほんの一部ですが、はじめてこけしに触れる方には、新鮮な驚きがあるでしょうし、知識を持った方々には、昔はよく施されていたという丁寧な裏の胴模様を見られることなどは、うれしいことだと思います。

こけしの展示って、とても難しいと思います。
元々は子供のおもちゃとして出発し、後に大人の鑑賞の対象になったというこけし。
手にとって眺めたいと思うのが本当のところ。
しかも、普段ほとんどこけしを見ることのない方々から、本格的に何十年もこけしを見続けてきた方々までを満足させる展示を作るのは、本当に大変なのではと思います。

1階の展示室では、こけしへの知識を深める、11系統の常設展示。
そして今回は、現役工人さんたちがお作りになったものを中心とした、『こけし雛』の展示がありました。
可愛らしく華やかな展示になっていました。

ほとんどどの部屋にも、室内中央には、こけしにまつわるエトセトラの展示があります。
これがまた面白い!
こけしブームの時、木が足りなくなった!!という新聞記事や
当時のこけしをモチーフにした販促グッズ・・・カレンダーなど・・・があったり(今もこんなのあったらいいのに!)
西田記念館の冠たる所以、こけし研究・蒐集家の西田峯吉先生が様々なこけし愛好家と交流したことなどが伺える展示もあります。
なかでも、画家である大原省三さんのこけし絵馬(!)、メガネで、かた肘をついて静かに笑っている大原画伯の写真と共に、各こけしを描き分ける確かな画力と、こけしへの深い愛を感じました。

今回のお楽しみは、なんといっても企画展。
地下の企画展示室へ。
『高橋勘治とその系譜』
堂々たる勘治こけし。
その1本と向き合い、「勘治型」として復活させた鳴子の工人さんたちの作を、一堂に集めた展示でした。
型の元になった「現物」と、そこから様々な方が型を踏襲して作られたものを見比べてみられるとは、こけし素人の私にもワクワクするすばらしい企画です。
現物の勘治には、圧倒されました。形も表情も、思っていたより色も素敵でした。
ひとつ不思議だったのは、(展示にもわかりやすく書いてありましたが)、現物は首から胴にかけてが3ピースのはめ込みになっているらしいのですが、「型」を作られている他の工人さんは、普通に2ピースでお作りになっているのではないかという事・・・
西田先生の本『鳴子・こけし・工人』、、、読んだはずだったのですが、読み落としていたかもしれません・・・
この本には、勘治型が復活するまでの熱狂など、仔細が書かれていたと思います。

企画展、西田コレクションと見終えて、もう一度企画展示場へ戻ると
こけしに関する文献、特に、西田先生が書かれたこけし文献が閲覧できるようになっています。

今回は、机上に置いてあった
東京こけし友の会発行『こけし手帖』へ西田先生が寄稿された文章の抜き刷りコピーに目が留まりました。

ぱらぱらめくって・・・!! ・・・またまた家人と読み耽ってしまいましたが
当然全部読めるはずもなく・・・
しっかり読めたのは、3本の記事くらいですが、すべてメモを取りながら読みたいと思いました・・・
私が面白いと思ったのは
昭和35年9月号「何々型こけしについて」
「型」を継承して作る、ということの意義についてや、逆に悪い影響までを考察されていました。
その上で、どのようにしたら良いか、という具体的な提案をなさっています。
今では、当たり前のように「何々型」のこけしを手にし、それが伝統たる所以だなどと思っていた私は、そのような議論があったことにびっくりしたのです。
昭和30年代・・・この時代のこけし研究家、愛好家が、どのようにこけしに向き合って、今まで伝統を守ってくださったのかという事の一端が、私のようなものにも少しわかった様な気がしました。
昭和43年9月の「こけしマニヤと愛好家」
この記事には、痛快な気もしましたし、耳が痛い気もしましたし・・・襟を正してこけしに向かおう、という強いお気持ちが伝わって、訴える記事でした。

その後、昭和40年代中頃には、今やバイブルとなるこけし本が数多く出版されています。
きっと、こういった白熱したこけし議論がなされた上で、集大成として出版されたのでしょうね。
私のようなものにはなんだかわかりづらかったり、疑問に思うことが多いと感じてしまう、こけしの本ですが
時代背景-- 世の中の様子や、こけし界の廃絶に対する危機感、反対にブームに対する危機感など--
そういった背景を知りつつ読むと、頑なな感じがする記述も、納得がいく部分がたくさんあるように感じました。
その中で、西田先生が提起された問題が、現在に至るまで曖昧なままだったり、誤解されたりしながら、実は棚上げされていたのかもしれないな、と感じる部分もあり、引き続き調べてみたいな、と思いました。

時代変わればこけしも変わる・・・
たくさんの情報が得られ
たくさんの方々が、自由に意見を言い、それが多くの人に伝わる時代です。
様々な方が様々にこけしを語り合って、また新たなこけし観が色々提示されてくると楽しいなと思います。


こけしまめちしき
(深澤要先生の提案したという)こけし三少女
---中国娘「太治郎」 純日本娘「胞吉」 イギリス娘「儀一郎」・・・
へぇ~~!!!なるほど~~!!

で、結局、西田記念館には、2時間以上滞在してしまいました。
こけしって、ほんと、愛しく、面白く、興味は尽きないです・・・

地下の濃密な空間でこけしを堪能し、1階に戻ると、開放的な大ガラス越しにまぶしい光が待っています。
雪のお山を望む大パノラマです。
雄大な風景を見ていますと、すぐ下の雑木林に、こんなすてきなものが

館内からの眺め

小鳥に餌をあげているのでしょうね
餌台の屋根に、木陰が絵を描いていました。


ここで朗報です!
ここ「原郷のこけし群 西田記念館」では
今年から、2年間有効のパスポート会員制度が始まるようです!
2年間1000円で、その間入館料が無料になります(パスポートの有効期限は、毎年4月1日~翌々年3月31日)
企画展・イベントのご案内や、機関紙『カルチュラル』、そしてお楽しみのこけしポスターをお送りいただける特典つき!
受付の方にお声を掛けていただいたので、私も早速作っていただきました。
(使えるのは、4月1日からです~~ また来なきゃ~~!!楽しみだ~~!!)

年間パスポート!
No.5。ひっそりとうれしい・・・



ふわ~~
調子に乗って、またまた長くなってしまいました
途中不注意で何度も消えて、そのたび書き直したので、かなりばらばらな文章で読みにくいかと思います
申し訳ありません。
最後までお付き合いいただきまして、ほんとうにありがとうございます。。。

これで、先月の福島の旅行記は、おしまいです~
とっぴんぱらりのぷう
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テーマ : 伝統こけし
ジャンル : 趣味・実用

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No title

西田記念館、本当に素敵ですよね~ 品といい、展示法といい、さすが西田先生の名を冠すだけある!?スタッフも素晴らしいし、資産家になった暁には東邦銀行と取引しようと密かに心に決めています。
西田先生の寄稿選り抜き、完全に見逃してました!「こけしマニヤと愛好家」気になる。。今度どんなこと書いてあったか教えてください。あぁ近所ならそれこそ年間パスで通いつめるのになぁ。パスナンバー5、ちょっと羨ましいです(笑)

No title

野鳥とこけし・・・サンクチュアリーや~・・・。
私もえりねこさんや鳩山さんのお話を伺ってからというもの
土湯熱、絶賛沸騰中です!!アサヒ写真館にも行きたいし・・。
私もこけしマニヤ、気になります。耳が痛いってことは・・(笑)
ほんとに近場にこういう施設があればいいのに~って思います。
とっぴんぱらりのぷう、絵本でみたのかなぁ~?
愛らしく、懐かしい結語ですよね♪

No title

西田さんの文献、私もここに載っているのと全く同じものを
夢中になって読みましたよ!
さすがに全部は無理なので目次から選んだものだけ
読んだんですが…奇遇ですねー^^
西田記念館のパスポートも続き番号だし、偶然ってすごい!

ウチのブログも見てくださったとのこと、ありがとうございます。
前回、コメントを残してから碧蝉さんのお名前を見つけて
本当にびっくりしました。こちらこそ、ぜひお仲間に入れて下さい!
では、またお邪魔します^^

No title

v-373鳩山くん

いや~~、ほんと、あんな施設が近所にあったら・・・
東北へは憧れが募るばかりですなぁ。。。
「こけしマニヤと愛好家」(!)
ちょっと気になるでしょ~~(笑)
曰く、マニヤは(マニアでないところがミソ)異常な人。熱狂者だそう
愛好家は、そうではいけない、という記事でした。
HIKER、という雑誌に載った、西岡義治さんという方が書いたお話(こちらはきびしくマニヤを糾弾されている模様)を
紹介しながら、それを少し和らげて書いていらっしゃる感じでしたが
度を越した蒐集家が、工人さんの生活を無視したり、創作意欲を削ぐ様な事をしてはいけない、という記事でした。(大意)
また再びこけしブームがやってきても
そういう事にならないようにしなければいけない、という気がとてもしました。
大事に守り育てられてきたこけしですものね。今度はぼくらが守るのだ!

v-521碧蝉さん

>土湯熱、絶賛沸騰中です!!
わ~~い!
ご存知のお通り、手許には結構土湯っこが多いです^^;
鳴子の日本こけし館で、キンさんのこけしの実物に圧倒されたのも大きかったと思います。
土湯のこけしは、太治郎型みたいな甘い顔をした子ばかりというわけでもなく、ちょっとユーモラスだったり、妖しげだったり、やんちゃな顔をしたのも多くて、それまで華やかでマテなこけしに目が行っていた私には強烈なパンチでした。
それ以来、他の産地の子に対しても、もっとよく見よう、という気持ちにさせてくれたので、土湯は私にとって、特別な産地のような気がします!
碧蝉さんのところにも、素敵な土湯っこがやってくるのも近いですね!
楽しみにしています~~v-365


v-530みぃさま

またまた来てくださってありがとうございます!!
土湯、行っていらしたのですか??
連番のパスポートとは、とても親近感が沸きます♪
そして読んでいたものまで同じとは(笑)
ほんとに素敵なところですよね。
また土湯のレポートも楽しみにしていますね。
ブログを読ませていただき、家での飾り方など、うんうん、そうそう、などと頷いています。
これからもどうぞ、こけし仲間として、宜しくお願い致します!
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