--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010-02-16

こけしことはじめ

土湯見聞録館の阿部さんの森

ブログをはじめてまだ日は浅いのですが
こけしについて、ネットでいろいろな方の書かれているのが多く目に入るようになりました。
それぞれのみなさんが、それぞれのこけしに対する思いを持ちながら
こけしを見つめていることが
とても楽しく、ときに背筋がピン、と伸びる気持ちにもなります。
知らなかったことを教えてくださる方あり
こけしを中心に、さまざまな活動をしておられる方あり
写真の撮り方がうまく、一層魅力的にこけしの姿を伝えてくれる方あり。

皆さんは、どのようにしてこけしに出会われたのでしょうか?
思えば、最初にこけしに出会ったとき、わたしはどう感じたんだろう・・・

伝統こけしに最初に出会った頃の事を、書き留めておきたいと思うようになりました。

「実は私、結構こけしが好きなんだよね」
ルームシェアで同居していたAちゃんからそんな話を聞いたのは
古い和家具や、江戸の切子なんかが素敵だよね、と話していた頃だったと思います。
今から、6~7年前のことでしょうか。
幼い頃、彼女のお父様が東北に出張に出かけた際のお土産が、いつもこけしだったとの事。
お父様はいつも、彼女にはみるからに幼く可愛らしいの、お姉さまにはすっとした美人の、とそれぞれに違ったこけしを買ってきてくれていたようでした。
Aちゃんはそれが残念で、いつもお姉さまが頂いたほうの美人こけしが欲しかった、と言っていました。
その当時のわたしは、「こけしに、そんな違いがあるんだ。すっとした美人なんているのかなぁ」と思うばかり・・・。
奇しくもそのあと、鳴子に家族旅行をすることが決まり
産地との事だから、Aちゃんにお土産はこけしを、と思ったのです。
そして、鳴子へ------メインストリートのこけし通りにならぶお土産屋さん
こけし、居ました!
こけし、こけし、といいながら勇んでお店に入りましたが・・・
しかし、その当時の私には、Aちゃんのいう「すっとした美人」がどんなこけしを言うのか皆目見当がつきませんでした。
どれも同じに見えていたのです。
よくわからないまま、適当な大きさのものを求め、それをお土産に帰ったのだと記憶しています。
お土産を渡したときのAちゃんのリアクションも、よく覚えていません。

それきりこけしについてのお話は、頭の片隅へ。。。

それから数年経ったある日
ちょっと変わった音楽が好きだった私は、同じ系統の音楽が好きな方のホームページに出会いました。
その方が旅行して集めた、インド大衆宗教画やYantraと呼ばれる素朴で素敵な絵画、アンティークの品々も紹介されていたのです。
(もしご了承が取れたら、この記事にリンクさせていただこうと思います)
その中に、「メゾン静201号の住人達」と銘打たれたちょっと奇妙なコレクションとして
重厚な美術やアンティークではなく、ちょっと力が抜けたかわった小物を紹介されていました。
そのなかに「テレビこけし」と銘打たれた、所謂「おみやげこけし」があったのです。
ガラスの中におもちゃっぽいちいさなこけし型がジオラマのように閉じ込められていて
サイトの書き手の方の文章力とあいまって、とても魅力的に見えたのです。
わたしの頭の中に「こけし」が再び蘇ってきたのでした。

そんなタイミングだったと思います。
わが人生初の「こけし友達」鳩山君が、鳴子に出かけたときの興奮を綴った日記をアップされました。
旅行として偶然訪れた鳴子で、丁度「全国こけし祭り」が開かれており
年配の方もが会場に殺到する様子に圧倒され、何事かと覗いてみたら、
その種類の多さにびっくりしたこと、面白さに魅かれたこと、帰ってからもとても気になったこと・・・
そんなことが書かれていたのでした。
日記の書かれた時点では、数年前の出来事として書かれていたのでしたが
思えば日記を書いたその頃、もう鳩山君はこけしに夢中になりはじめていたのでしたね。
「こけし」という言葉の響きが急に身近に立ち上がってきて、我が家でもこけしはホットな話題となりました。

こけし、こけし・・・
手近なメディアであるインターネットで、こけしを調べてみると
簡単にインターネットのオークションに行き当たります。
オークションの「こけし」のカテゴリーには、伝統こけしだけでなく、お土産型で産地も工人さんもはっきりしないこけしやら、キャラクター商品、動物の形をしたものまで、玉石混交に売っています。
これが、鳩山君の言っていた、「伝統こけし」、なのか、な・・・?
お値段も、100円~1000円くらいの価格帯でとにかくたくさん出ていました。
元来コレクタブルなものの好きな家人は、そのバリエーションと手ごろな値段に、毎日オークションを見るようになりました。
最初にうちへやってきたのは、尺寸の所謂「お土産こけし」でした。
実際に手にとってみると
お土産こけしは、表面にニスが塗られて、目も一本の棒引きをされただけで、印象が薄く、私たちはなにかがっかりしました。
何が違うんだろう・・・・

鳩山君の日記に促されるままに、さらに調べてみると
伝統こけしは東北の、限られた産地でしか作られていないものであること
産地若しくはお弟子筋ごとに、10から11の系統に分類されていること
描彩(びょうさい)と呼ばれる顔の表情や胴に描かれた模様は、師から弟子へ、と受け継がれたものであること
作り手が、木地引き(きじびき)といわれる形作りから、その描彩までを1人で一貫して行っていること
コレクターの世界のなかでも、こけし蒐集は特殊な立ち位置であること
などが段々とわかってきました。

しかし、最初の私たちは
出てくる言葉の読み方がわかりません
「工人」(こうじん)----こけしの作り手の職人さんのことですが
どうやって発音したらいいのか、それがわかりませんでした。
(こうにん?)(くにん?)(くじん?)
今では当たり前のようになっているそんな言葉を、読むことさえできなかったのです。
でも、そういうころの事を忘れてはいけないなぁ、と思います。
今でも、本をめくらないと工人さんの名前の、読み方がわからなくとても困ることがあります。
本がなかったら・・・(こけしの本は、絶版になっているものが多いのです><;)
そんなとき、こけしの友達や、教えてくださる先輩方がいることは、とてもありがたいことです。
会話をしたり、メールでやり取りしたりしているうちに、知らず知らずに少しづつ覚えていくのはとても楽しいことだと思いました。
(これをお読みの方で、もし、まわりにこけし友達がいなければ、ぜひお友達になってくださいね。)

こけしをぱっと見ただけで、
誰のこけしだ!
なんて当てられるようになったら・・・それこそ本当に楽しいことでしょう。
先輩方は、さらに、何年ごろ作られたものか、どこのコレクションだったか
そんなことまでお当てになります。まったくすごいことです。

こういった知識ばかりでなく、良いものをみる目を養うことは
一朝一夕にできるものではありませんし
知識で却って目が曇ることさえあるという、厳しい世界だそうです。

しかし、現在
今現役の工人さんの手から生まれたてのこけしも
昔作られて大事にされて生きながらえてきたこけしも
相当の数のこけしを手にするチャンスがあります
旅に出て求めたり
こけし店で求めたり
好きな人の集まりで求めたり
ネットのオークションで求めたり
気に入ったものを、身の丈にあった値段や出会い方で
少しづつ楽しんでいければいいなぁと思っています。

・・・・
ちなみに
最初にお土産こけしを買っ(てしまっ)た私たち
その後、徐々にわかってきて、「伝統こけし」だけを少しづつ集めるようになりました。
鳩山君にこけしを持ってきてもらって、こじんまりと鑑賞する「こけし会」を我が家で開いてからパカッとなにかが開き
(そのときのようす↓)
第2回こけし会

その後、家人の実家である秋田へ行く途中に再び立ち寄った鳴子の「日本こけし館」でさらにパカッとなにかが開き
(はじめて実物を見た、渡辺キンさんのこけし。「鯨目」と呼ばれる独特の眼に、畏敬の念すらおぼえました・・・)
秋田は小安峡で個人のコレクションであった「我楽多館」を訪れたら、決定的になにかが開きました・・・・
(まさに、こけしの洪水でした・・・同じ大きさ、同じ描彩のこけしがずらーっと並んでいる・・・と思ったら、1体1体違うのです・・・一人の女性が生涯をかけて集められたものと聞き、初めて目の当たりにしたのでほんとうに驚きました)

伝統こけしが、やっぱりいいんです・・・

ネットだけでなく、実際に実物を目にすること
それからわかることって多いと思います。
実物は、ほんとにすてきです。
とても幸せな機会に恵まれて、楽しい今があるのだなと思います。

スポンサーサイト

テーマ : 伝統こけし
ジャンル : 趣味・実用

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

記事、じっくり拝読しました。
パカッと何かが開く音、私も聞きましたよ(笑)
私も最初はおみやげこけしからだったなぁ~とか思い返しながら
楽しく読ませていただきました。
家人からも、なんでこけしなの?ってよく聞かれるのですが
自分でも何かがパカッと開いた、としか答えようがないのです(笑)
これは、誰かを好きになった時になんであの人なのって質問に
似てると思います。気が付いたら好きになってた・・・正にフォーリン
ラブの世界、扁桃体が選んだとしか言いようのない何か。
えりねこさん、これからもこけし愛について熱く語り合いましょうね!
そしてみんなで楽しい泥沼生活を送りましょう~♪

わー

懐かしい写真!>こけし会
あの頃は、そこに写っているのが俺の全こけしでした。
今を顧みて思えば遠くへ来たもんだって感じですが、、

>でも、そういうころの事を忘れてはいけないなぁ、と思います。

同感です。当時は本当にわからないことだらけだったし、物凄い敷居の高さを感じていたことを、読んでて思い出しました。

その頃の気持ちを忘れず、今そんな思いをしている人が居たら、優しく
泥沼に引きずりこんであげられたらいいなーと思いました。



今気付いたんですが、こけしカウンターやばいですね(笑)
どんな小さくても、すぐそれとわかる怪しい微笑み!いいなぁ。

No title

碧蝉さま

長い記事を読んでくださってありがとうございました・・・
碧蝉さんも開いたのですね!!
なんでなんでしょうねぇ、、、こけし。
見れば見るほど、触れれば触れるほど、なにかが「パカッ」と開くのですよね・・・
不思議な魅力があります。フォーリン・ラブ。そうかもしれません!
鳩山ブログで見せていただきましたが、碧蝉家の棚のこけしたち、
なにかトーンが揃っていて、とっても上品ですね・・・碧蝉さんのお好み、お人柄が伝わってきそうでした。
ますますお会いするのが楽しみです!!
私はというと・・・かなり雑多な趣味でして、、、ザッパザッパフランクザッパ(意味不明)、やはりコレクションの通り、大雑把な人間です。。。


鳩山君

>あの頃は、そこに写っているのが俺の全こけしでした。

そうか!そうでしたね。
そんな時代もありましたね・・・ 懐かしいよね~~
私たちは、あの子達でほんとうに感化されました。(いやぁ、いつか恩返しをしなくちゃねぇ・・・)
いろんな人がこけしの魅力に気づいてくださると良いなぁと思い、恥ずかしながら自分のきっかけなどを書いてみました。

>こけしカウンターやばいですね

おおお
気づいてくださいましたか!!!とてもうれしいです~~
ちまちまと作ってみました。
実は小さすぎて全く見えませんが、数字のバックはえじこ型なんですよ・・・
もし鳩山君のブログで、外部カウンターが埋め込めて
ここFC2のカウンターを設置するのでよろしければ
鳩山家の子で作りましょうか??カウンター。
数字は私のと共通素材でよければ、横に配置するこけしの画像をお送りいただければ、適当に作りますよ~~
最新記事
最新コメント
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
こけしカウンター
リンク
カテゴリ
プロフィール

えりねこ(0.59STUDIO)

Author:えりねこ(0.59STUDIO)
こけしのお部屋へようこそ。
みなさんなかよくしてください

検索フォーム
月別アーカイブ
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。